Heavy metals

シャット油・重金属不溶化剤

新たに誕生した新開発の天然鉱物系不溶化剤。
天然無機性鉱物を主成分とした低コスト型環境浄化資材。

シャット油・重金属不溶化剤
01対象土壌・焼却灰等に含まれる有害物質の種類と濃度を把握し、シャットを調合します。
02対象土壌・焼却灰等を混練装置へ投入します。
03対象土壌・焼却灰等に含まれる有害物質の濃度に応じたシャットを装置に添加します。
04対象土壌・焼却灰等の含水率に応じて必要量の水を装置に添加し撹拌混練します。
05必要期間養生後不溶化完了です。

不溶化とは?

天然無機性鉱物を用いた先端科学

重金属等の有害物質に対処する方法は、抽出除去だけではありません。重金属等が土壌・焼却灰中や水質中に存在していても、無害にする方法があります。その方法の一つが「不溶化」です。天然無機性鉱物を用いた場合は、重金属等を強固に結合させ鉱物化することにより、重金属等を長期安定的に「不溶化」させます。非常に安全性が高く、安価な処理方法であり、環境に優しい技術であると考えます。
近年では天然無機性鉱物を用いた「不溶化」は先端科学の一つとして捉えられており、注目を集めています。

不溶化とは?

メカニズム

シャットの主成分は鉱物の酸化マグネシウム(MgO)は、水和反応により、水酸化イオン(OH-)を放出し、有害物質の元素(例:鉛Pb2+)を水酸化物(Pb(OH)2)として沈殿さます。さらに、空気中の炭酸ガス(CO2)と反応し、炭酸マグネシウム(MgCO3・3H2O)反応を促進する過程でケイ素粒子(SiO2)元素の粒子間にマグネシウム炭酸塩結晶が成長して粒子を絡めます。これにより、有害元素を吸着した鉱物は、強固な結晶体となります。

  • MgO + H2O
  • Mg(OH)2 Mg(OH)2 + H2O + CO2
  • MgCO3 + 2H2O

この原理を基に汚染物質とシャットに含まれる酸化マグネシウムや酸化カルシウムが水と出会うことで水和反応が起き、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムを生成します。そして、吸着及びイオン交換機能によって針状結晶中または固溶体中に有害物質を取り込みます。その後、空気中の炭酸ガスと反応して、炭酸マグネシウム及び炭酸カルシウム反応を進行しながら、針状結晶中または固溶体中に取り込んだ有害物質を固定化させます。

シャット 成分表

MgO
20.55
CaO
45.43
SiO2
21.37
FeO3
8.53
Al2O3
0.72
Na
0.15
Ig.Loss
3.25

シャット 不溶化実験表

横にスワイプして見ることができます。

No対象物有害物質処理前処理後基準値
1 汚泥 Pg 0.12mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
Hg 0.002mg/L 0.005未満mg/L 0.0005mg/L
2 木質灰 F 4.4mg/L 0.1未満mg/L 0.8mg/L
Cr6+ 0.26mg/L 0.005未満mg/L 0.05mg/L
3 石炭灰 F 6.2mg/L 0.1未満mg/L 0.8mg/L
4 石炭木質混合灰 Se 0.32mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
As 0.08mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
F 5.2mg/L 0.1未満mg/L 0.8mg/L
B 111.0mg/L 0.1未満mg/L 1.0mg/L
5 木質灰 Pb 0.027mg/L 0.005未満mg/L 0.01mg/L
Hg 0.0024mg/L 0.005未満mg/L 0.0005mg/L
Se 0.019mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
F 4.1mg/L 0.05未満mg/L 0.8mg/L
6 汚染土壌 As 0.08mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
7 汚染土壌 Pb 1.7mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
As 0.1mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
F 2.6mg/L 0.1未満mg/L 0.8mg/L
8 石炭灰 Cr6+ 0.061mg/L 0.005未満mg/L 0.05mg/L
As 0.044mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
Se 0.055mg/L 0.001未満mg/L 0.01mg/L
F 4.6mg/L 0.1未満mg/L 0.8mg/L
B 016.4mg/L 0.1未満mg/L 1.0mg/L

シャット 導入のメリット

シャット導入のメリット